ケアマネになる目的として適切な介護プランを作成して介護を受ける高齢者達により良いサービスを提供できるようにしようと考える人は多い。しかし、資格を取得して働き始めてみるとストレスを抱えるようになる人も少なくない。実際に作ったプランが適切なものであったとは言えない状況に立たされがちだからである。その原因がどこにあるのかわからないと苦悩する人もいるだろう。この状況が生じる現場ではケアマネが裏方になってしまっていることが多い。現場に出ないでスタッフからの書類を元にしてプランを作成している場合にこのようなストレスに苛まれやすいのである。現場を見る習慣を付けるだけで十分に解決可能な問題であると知っておくと良いだろう。担当している現場を回って、一人一人の利用者と接するのは大きな労力が必要なのは確かである。しかし、それによって書類ではわからない情報を手に入れることができると共に、自分が立てたプランが現実としてどのような形で反映されているのかがわかるだろう。書類には全ての情報が記載されているわけではない。もともと現場で働いていた人の場合には自分で見てみると状況が異なるのに気づく場合もあり、より良いプランを立てるのにつながることがある。また、立てたプランが忠実に実施されていないときにはその点を指摘して改善してもらえるだろう。もし裏方に回ってしまっていてストレスを感じているのなら、積極的に現場を見て回ることが大切なのである。